好中球は、正常な状態では末梢血中に分葉核球(2~3葉が多い)が多く認められる。
感染症等の場合、免疫応答による好中球増加が見られるが、その初期の段階では桿状核球が増加し更に幼若な後骨髄球や骨髄球が末梢血に出現することがある。出血性貧血や、医療行為による骨髄抑制などによる汎血球減少からの回復期にも同様のことが起きる。このような一核細胞の増加を核の左方推移と呼ぶ。 好中球を急速に動員しなければならない事態のために最終成熟形態でない好中球も動員される為と思われる。
上記は炎症や「造血の立ち上がり」にみられる一過性の左方推移の例であるが、骨髄異形成症候群や慢性骨髄性白血病などの場合は骨髄球-顆粒球系細胞の分化成熟能力自体に異常を生じているため、左方推移状態が持続する。
なお、逆に分葉核球の比率が増えた状態=右方推移は、悪性貧血などのときに起こる。
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好酸球は末梢血内の白血球の2から5%を占める。
普通染色でエオジン親和性の橙黄色に染まる均質・粗大な顆粒(好酸性顆粒)が細胞質に充満し、核は通常2分葉で細いクロマチン糸でつながれ細胞周縁に偏在する。
好酸球も弱い遊走・貪食能力を持つが、主な役割では寄生虫・寄生虫卵の傷害あるいはアレルギー反応の制御を行なう。
I型アレルギー、寄生虫の感染などで増殖する。
好塩基球は末梢血内の白血球の1%以下である。
普通染色の塩基性色素により暗紫色に染まる大型の顆粒(好塩基性顆粒)を持つ。
生体の免疫機能に関与していると考えられるが、はっきりとした存在意義は不明である。